Fontifier

http://www.fontifier.com/
▲有名なフォント判別サイトIdentifontも管理している、David Johnson氏が仕掛人。現在利用者が殺到しているようで、繋がらない(行程の途中でエラーが出る)こともある


Fontifierによる、1バイトフォント生成手順

基本的にトップに出ている番号の順に進めていけば、手書きフォントができあがる仕組みになっている。実作業についてはWeb画像を作成できる程度の知識があれば、そう難しくはない。
】原紙(テンプレート)データの入手
まず1の部分をクリックし、下に出る説明文中のClick here to display the template 〜のClick hereからテンプレートをGIFファイルで入手する。これをA4用紙に原寸印刷
】原紙へ文字を書き込む
■各文字が四角の中へ収まるよう、かつ枠に線がかからないように余白を空けて書く
■各枠線についている小さな印の位置が、フォントのベースラインとなる
】原紙のスキャンとファイル保存
■解像度を72/75/100dpiのいずれかにして原紙をスキャン
■取り込んだ画像インターレースなしのGIF形式で保存※向きに注意(横長)
■このとき文字部分は2値化*1して、ドット修正しておいた方が仕上がりがきれい
】TTFの生成
■フォント名・作者名をそれぞれ入力※半角英数記号スペースのみ使用可
■その下の参照ボタンを押して先ほどのGIFを指定
■最後に一番下のFontifyボタンを押し、Success!と表示されたら生成完了。Click here to download your font.からオリジナルフォントが入手できる
有料化につき、現在はプレビューのみ

さて上記の行程を見て気付くのは、【規定の枠内に何かが書かれているGIF】さえあればフォントは生成可能ということである。
FAQにも載っているが、【1】の原紙GIFをペイントソフトで開き、直接マウスやタブレットで文字を書いて保存すればスキャナを介さずにフォントができる。手書きでなく、図形ツールなどでデザインした文字を貼り付けることもできる。
また、書くものが英字である必要もない。ひらがなを書けばかなフォント、絵を描けばdingbatが自作できてしまう。
サンプルとして、本日の画像は自分がFontifierで作ったフォントを使用してみた。うまく仕上げるコツは、文字を太めにすることだろうか。書く画材(フェルトペンが推奨されている)や書き方によっても結果が変わるようだ。
ネット上では既に、Fontifierで作られたアマチュア作品がぽつぽつ出始めている。サイト知名度が上がれば、今後も増えていくだろう。しかしその結果、サーバ負荷増大→サービス有料化という展開が早まることも予想されるため、こうして記録に残すことについては複雑な気がしなくもない。

*1:ぼかし(アンチエイリアス)のない、白と黒2色のみの状態にすること