リングにかけろ

Cumberlandの今月のフォントは、『Temphis Knotwork』という奇妙な文字だ。これは作者の創作ルーン文字である、Temphis Runesのデザインにのっとっている。
中世・ファンタジー系フォントを探している折り、Rune(ルーン)やCelt(ケルト)といったメジャーなキーワードの他に『Tengwar(テングワール)』というカテゴリやフォント名に出会うことがある。
これはその筋では常識かもしれないが、トールキンの『指輪物語』世界で使用されているオリジナルの文字を指す。つまり『ロード・オブ・ザ・リング』で説明すると、フロドの指輪に刻まれていた文字がTengwar(の一種)だ。
指輪物語における言語体系については、国内にも濃いサイトがあるため省略するが。文字としてはTengwarとCirth(キアス)の2種に大別される。平たく言うとTengwarがペンで綴るための文字=主にエルフ用で、Cirthが石や木に簡単に刻めるよう発展した文字=主にドワーフ用ということだ。Cirthの起源はルーン文字と同じだけあって、見た目もそれと似ている(映画ではモリアの坑道のシーンで登場)。
そういうわけでこれら2つの単語で検索すると、容易に指輪関連フォントが見つかる。中でも詳しいのは、下記のサイトだろうか。しかしTengwar自体にもさまざまなデザインや綴り方があり、自分のように薄いファンが使うには恐れ多い気もする。単純にあの指輪に刻まれた文字だけが必要な場合は、Norfok Incredible Font Designの『Elvish Ring NFI』で十分かもしれない。