食材の山羊

Latest font linksでもさっそく取り上げられているが、先週またフォントに関するいさかいが発覚した。ここでも何度か記している定番サイトの一つNick's Fontsが、Berthold Typesという製品フォントメーカーに難癖を付けられているようなのだ。
それもフォントデザインの酷似ではなく、フォント名の類似についてである。具体的には『Boulevard』と『Boogaloo Boulevard』、『City』と『City Slicker』の類似を商標侵犯とみなし、法的措置を取るといった内容のようだが……もちろん、これらのフォントデザイン自体には全く似たところはない。フォントの『名前』が全く同じ、ではなく一部がかぶるというだけで訴えるのは行き過ぎに感じる。特に後者のような一般的な単語なら、他にも該当するフォント名があるはずだ。なぜ、Nick's Fontsだけが対象となるのか。
この件については海外のフォントマニアの間でも、『馬鹿馬鹿しい』という見解で通っているようだ。フォントを扱うニュースグループ内ではNick氏に同情する意見が多く寄せられ、また皮肉を込めて『City Boulevard』というフォントを製作・発表する者も現れた。

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後はこのところ国内で多くの新作が発表されたため、いくつかピックアップしてみる。
国内フォントサイト・6月の新作
ULTRA COMIC/CINEMATIME/BroadBand(FLOP DESIGN
『CINEMATIME』は需要の高い、映画の字幕風かなフォント。前回の『CheerScript』といい、最近のFLOP DESIGNは世のフォント好きのニーズに確実に応えているように感じる。
Hitsujigumo(dwuk
日本人に優しい、2バイトカナフォント。雲をモチーフにしたデザイン。
AK-keroyon(あくび印
今年オープンしたての、元気なサイト。女性向きのファンシーな絵文字フォントが中心。
URBAN STREETS(PETITBOYS
グラフィティ系カナフォント。作者はグラフィック情報サイトの定番、STYLE OF DESIGNの管理人としても有名。